※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。
こんにちは、YAMAZAKI JOB MEDIA編集長の山崎正義です。副業詐欺で300万円の借金を背負い、そこから復活する過程で130件以上の案件を調査してきました。悪質なスクールや投資詐欺に引っかかった経験があるからこそ、いまは「制度の仕組みを先に知ってから積み立てる」ことを勧めています。
この記事では、次の疑問に答えます。
- 成長投資枠でも、つみたて投資枠のように毎月の積立ができるのか
- つみたて投資枠で買っている投資信託を、成長投資枠でも同時に買っていいのか
- 2つの枠で同じ投資信託を持つと、あとで何に気をつければいいのか
結論:成長投資枠でも積立はできる。同じ投資信託を両方の枠で買うことも可能
先に答えを書きます。
| 疑問 | 答え | 根拠 |
|---|---|---|
| 成長投資枠で積立はできる? | できる。成長投資枠は投資方法に「制限なし」で、一括でも積立でも買える | 財務省「NISAのつみたて投資枠の拡充(令和8年度改正)」の比較表 |
| つみたて投資枠と同じ投資信託を成長投資枠で買える? | その投資信託が成長投資枠の対象商品であれば買える | 日本証券業協会「2024年以降のNISAに関するQ&A」Q4 |
| 2つの枠を別々の証券会社で使える? | 使えない。両方の枠は1つの金融機関で使う | 金融庁 NISA特設ウェブサイト「よくある質問」 |
| 同じ投資信託を両方で買うときの注意は? | 成長投資枠の生涯上限1,200万円を使う点、分配金の再投資がつみたて投資枠に入らない点、売るときにどちらの枠の分かで翌年に戻る枠が変わる点 | 同Q&A Q8・Q35 |
月10万円(年120万円)を超えて積み立てたい人は、超えた分を成長投資枠の積立に回せます。ただし成長投資枠は株式やETFにも使う枠なので、同じ投資信託で埋めるとその余地が減ります。
2つの枠の違いをおさらい(投資方法・対象商品・上限)
数字は金融庁と日本証券業協会の公表資料に基づきます。
| 項目 | つみたて投資枠 | 成長投資枠 |
|---|---|---|
| 年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
| 非課税保有限度額(生涯) | 合計1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで) | |
| 投資方法 | 累積投資契約にもとづく積立のみ | 制限なし(一括・積立のどちらも可) |
| 対象商品 | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託・ETF(金融庁が一覧を公表) | 上場株式・ETF・REIT・株式投資信託など。ただし整理・監理銘柄、信託期間20年未満・毎月分配型・デリバティブを用いた一定の投資信託などは除外 |
| 非課税で持てる期間 | どちらも無期限 | |
つみたて投資枠の「積立」には決まりがあります。日本証券業協会のQ&A(Q23)では、「定期的」は原則として毎月の買付けを想定しつつ、「2か月に1回」「3か月に1回」のように時期をあらかじめ決めることも認め、「年に1回」は認めないと説明しています。
成長投資枠にはこうした決まりがないため、積立設定で「成長投資枠」を選べば毎月決まった金額を買えます。設定の方法は金融機関ごとに違うので、口座のある金融機関の案内で確かめてください。
つみたて投資枠の対象商品は、成長投資枠でも買える?
つみたて投資枠の対象は、信託期間が無期限または20年以上・デリバティブで運用しない・毎月分配型でない、といった条件を満たす投資信託です(日本証券業協会Q&A Q4)。成長投資枠の除外条件と重なるため、多くは成長投資枠でも対象ですが、自動的にそうなるわけではありません。投資信託協会が公表している成長投資枠の対象商品一覧で、買う前に確認すると確実です。
成長投資枠で積立をするのが向いている3つの場面
山崎正義が8年間の副業と投資の経験から整理すると、成長投資枠の積立が意味を持つのは次の3つです。
| 場面 | 具体例 | 考え方 |
|---|---|---|
| ① 年120万円を超えて積み立てたい | 副業の収入も含めて月15万円を同じ投資信託に積み立てたい | つみたて投資枠で月10万円、成長投資枠で月5万円のように分ける |
| ② つみたて投資枠にない商品を積み立てたい | 成長投資枠の対象だが、つみたて投資枠の対象ではない投資信託やETFを毎月買いたい | つみたて投資枠では買えないので、成長投資枠で積立を設定する |
| ③ ボーナスなどまとまったお金を時期を分けて入れたい | ボーナスを一度に入れず、数か月に分けて買いたい | 成長投資枠で期間を決めた積立にする。一括と分割の違いはボーナスの一括投資と積立の違いをまとめた記事で整理しています |
月10万円以内の積立で足りている人は、成長投資枠を「必要になったら使う枠」として空けておく考え方もあります。どちらが正しいかではなく、成長投資枠をあとで何に使いたいかで決まります。

成長投資枠を同じ投資信託で埋めるかどうかは、「あとで個別株やETFを買う予定があるか」で考えると迷いにくいです。予定がないなら同じ投資信託でも構いませんが、予定があるなら1,200万円の使い道を先に決めておきましょう。
同じ投資信託を両方の枠で買うときの注意点5つ
ここからが本題です。同じ投資信託を両方の枠で買うのは制度上問題ありませんが、次の5点は知っておいてください。
注意1:成長投資枠の生涯上限(1,200万円)を使う
非課税保有限度額は合計1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までです。同じ投資信託を成長投資枠で積み立てると、その分だけ成長投資枠の残りが減ります。
つみたて投資枠で600万円、成長投資枠で1,200万円を同じ投資信託で埋めると、1,800万円をすべて使い切ります。その後に個別株を買いたくなっても、どれかを売って翌年に枠が戻るのを待つしかありません。
注意2:成長投資枠で買った分の分配金は、つみたて投資枠に再投資されない
分配金を受け取らずに再投資するコースを選んでいる場合、再投資で買った分もその年の年間投資枠を使います(日本証券業協会Q&A Q35)。そして同Q&Aの注記では、成長投資枠で買った投資信託の分配金を再投資したものは、つみたて投資枠には受け入れられないとしています。
成長投資枠の分から出た分配金の再投資は、成長投資枠の年間枠(240万円)を使います。再投資をNISA口座で買うか課税口座で買うかは証券会社によって扱いが違うと同Q&Aは説明しているので、一度確認しておくと安心です。
注意3:売るときに「どちらの枠の分か」で、翌年に戻る枠が変わる
NISAで商品を売ると、売った商品の簿価(取得価額)の分だけ、翌年以降に枠が戻ります(金融庁 NISA特設ウェブサイト/日本証券業協会Q&A Q8・Q11)。売った年のうちに同じ枠を使い直すことはできません(同Q28)。
同Q&A Q8の例では、つみたて投資枠と成長投資枠の商品を売った場合を分けて説明しています。同じ投資信託でも、成長投資枠で買った分を売れば成長投資枠の1,200万円が戻り、つみたて投資枠で買った分を売れば成長投資枠の残りは増えないということです。
どちらの枠の分から売るかを選べるかは金融機関の仕組みによるので、売却画面の表示を事前に確かめておいてください。
注意4:年末の積立は「受渡日」で、その年の枠かどうかが決まる
その年の年間投資枠を使えるのは、受渡日が12月31日以前の買付けです(日本証券業協会Q&A Q32)。投資信託は商品によって約定日から受渡日までの日数が違うため、12月下旬に設定した積立が翌年の枠に入ることがあります。年末に「今年の枠を使い切りたい」と追加で買うときは、受渡日を確認してください。
なお、年間投資枠と生涯上限は買付代金で数え、購入手数料は含みません(同Q7・Q10・Q33)。
注意5:枠を使い切ったあとの積立の扱いを確認しておく
両方の枠で積立を設定していると、片方の年間枠が先に埋まることがあります。枠を超えた分の注文が止まるのか課税口座で買われるのかは金融機関の設定によるので、知らないうちに課税口座で買い続けないよう確認しておきましょう。
迷ったときの使い分け:セルフチェック表
自分に合う使い方を考えるための表です。答えが「はい」の行の考え方を参考にしてください。投資の方針そのものを決めるものではありません。
| 質問 | 「はい」の場合の考え方 |
|---|---|
| 積立額は月10万円(年120万円)以内か | まずつみたて投資枠だけで足りる。成長投資枠は空けておける |
| 月10万円を超えて同じ投資信託を積み立てたいか | 超えた分を成長投資枠の積立に回せる。生涯上限1,200万円を使う点を確認 |
| 将来、個別株やETFも買う予定があるか | 成長投資枠をどこまで投資信託に使うか、上限を決めておく |
| 分配金再投資コースを選んでいるか | 成長投資枠の分の再投資が成長投資枠を使う点と、枠を超えたときの扱いを確認 |
| 近いうちに一部を売る可能性があるか | どちらの枠の分を売るかで翌年に戻る枠が変わる。売却画面の表示を確認 |
NISAの積立を減らしたり止めたりしたときの扱いは、NISAの積立を止めたり減らしたりするとどうなるかの記事にまとめています。
2026年・2027年の見直しで変わること・変わらないこと
| 見直し | 時期 | この記事への影響 |
|---|---|---|
| つみたて投資枠の対象商品の基準見直し(対象指数を2つ追加、株式だけでなく公社債を主な投資対象とする投資信託も対象に、など) | 2026年4月1日から適用(金融庁告示改正) | つみたて投資枠で買える商品が増える。成長投資枠でしか積み立てられなかった商品の一部が、つみたて投資枠でも買えるようになる可能性がある |
| つみたて投資枠の対象年齢を0〜17歳に広げる(年間60万円・上限600万円) | 2027年から(令和8年度税制改正) | 18歳以上の年間投資枠(120万円・240万円)と生涯上限(1,800万円・うち1,200万円)は変わらない |
| 成長投資枠の投資方法 | 変更なし | 財務省の比較表でも「制限なし」のまま。積立も一括もできる |
新しくつみたて投資枠の対象になった商品は、金融庁が公表している対象商品の一覧で確かめられます。
「成長投資枠で〇〇を積み立てれば」という勧誘に注意
SNSやマッチングアプリで知り合った相手から「成長投資枠でこの商品を積み立てれば増える」と持ちかけられ、別のアプリに誘導されるケースがあります。山崎正義が300万円の被害を受けた頃から続く、「身近な制度の名前で安心させる」典型的な流れです。
- NISA口座は国内の金融機関で開くもの。海外のアプリや個人にお金を送ってもNISAにはなりません
- NISAで買えるのは対象商品だけ。「NISA専用の高利回り商品」は制度の仕組みと合いません
- 相手が金融商品取引業の登録を受けているかは、金融庁の「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」で確認できます。登録があることは安全の保証ではありませんが、登録がない業者からの勧誘には応じないでください



「NISAの枠を使えば得」という言葉だけで判断しないでください。迷ったら、お金を動かす前に金融庁の金融サービス利用者相談室や消費者ホットライン188にご相談ください。
出典(一次情報)
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト「2024年からのNISA」https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html
- 金融庁 NISA特設ウェブサイト「よくある質問」https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/question/
- 日本証券業協会「2024年以降のNISAに関するQ&A」(2025年9月版)https://www.jsda.or.jp/shijyo/seido/tax/files/202509_nisa_qa.pdf
- 財務省「NISAのつみたて投資枠の拡充(令和8年度改正)」https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/income/nisa_2.pdf
- 金融庁「『非課税口座に受け入れることができる上場株式等の範囲に関する基準』の一部改正について」https://www.fsa.go.jp/news/r7/sonota/20260401-3/20260401.html
成長投資枠とつみたて投資枠の買付額の割合は、金融庁の最新統計をまとめたNISAはみんなどう使っている?金融庁の最新統計(2026年6月末)で見る成長投資枠・つみたて投資枠の割合と年代別の買付額で確認できます。
よくある質問
Q1. つみたて投資枠を使い切っていなくても、成長投資枠で積立できますか?
できます。2つの枠は併用でき、どちらから先に使わなければならないという決まりはありません。ただし、成長投資枠は個別株やETFにも使える枠で、生涯上限は1,200万円です。あとで別の使い道があるなら、その分を残しておくかどうかを考えておきましょう。
Q2. 成長投資枠で積み立てた投資信託は、つみたて投資枠に移せますか?
移す手続きは用意されていません。つみたて投資枠に入れられるのは、累積投資契約にもとづいて新しく買ったものなど、決められた方法で取得したものに限られます(日本証券業協会Q&A Q24)。どちらの枠で買うかは、買う時点で決まると考えてください。
Q3. 同じ投資信託を両方の枠で持っていると、損益の計算はどうなりますか?
どちらの枠で持っていても、NISA口座内の利益は非課税で、確定申告は不要です。損失が出ても、課税口座の利益と相殺(損益通算)はできません(日本証券業協会Q&A Q29・Q31)。詳しくはNISAで損失が出た場合の扱いをまとめた記事をご覧ください。
Q4. 年の途中で、成長投資枠の積立をやめてもいいですか?
やめても、それまでに買った分の非課税はそのまま続きます。使わなかった年間枠は翌年に繰り越せません(日本証券業協会Q&A Q27。成長投資枠も同様と明記されています)が、生涯上限の残りはそのまま残ります。
まとめ
- 成長投資枠は投資方法に制限がなく、積立もできる
- つみたて投資枠で買っている投資信託も、成長投資枠の対象商品なら成長投資枠で買える。対象かどうかは投資信託協会の一覧で確認
- 同じ投資信託を両方で買うと、成長投資枠の生涯上限1,200万円を使う。個別株やETFを買う予定があるなら、残す分を先に決める
- 成長投資枠の分の分配金再投資は、つみたて投資枠に入らない
- 売るときは、どちらの枠の分かで翌年に戻る枠が変わる。年末の積立は受渡日で枠の年が決まる
- 「NISAの枠を使えば得」という勧誘で、海外アプリや個人にお金を送らない
NISAの全体像から整理したい人は、株式投資の始め方ロードマップから読むと、口座開設・税金・詐欺対策の順に確認できます。
山崎から一言



私が投資で失敗したのは、仕組みを知らないまま「増えるらしい」話に乗ったからでした。成長投資枠の積立は便利ですが、1,200万円の使い道を先に決めておくだけで、あとで慌てずに済みます。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。制度の内容は2026年10月時点の公表資料に基づきます。最新の取扱いは金融庁・各金融機関の案内をご確認ください。












