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「好きなイラストをLINEスタンプにして副収入」——手軽に始められる副業としてよく紹介されますが、実際にいくら入るのかを計算して説明している情報は多くありません。結論から言うと、190円のスタンプが1セット売れたときに作者に分配されるのは、試算で約66〜70円です。静止画のクリエイターズスタンプは2026年7月1日に最低価格が120円から190円に上がり、同じ日に、使い放題の「LINEスタンプ プレミアム」で使われた分の分配の計算方法も変わりました。
こんにちは、YAMAZAKI JOB MEDIA編集長の山崎正義です。副業詐欺で300万円の借金を背負い、そこから復活する過程で130件以上の案件を調査してきました。この記事では、LINE Creators Marketの利用規約と公式ヘルプに書かれている計算式から「1つ売れていくらになるのか」「月1万円には何セット必要か」を数字で整理します。
結論:190円で1セット売れて約66〜70円、月1万円には約150セット
LINEスタンプの収入は「単品で買われた分(販売分配)」と「LINEスタンプ プレミアムで使われた分(プレミアム分配)」の2本立てです。先に数字をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 販売分配の計算式 | (売上 − ストア等の手数料)× 50% |
| 190円で1セット売れたとき | 約66円(LINE STORE・Google Play経由)〜約70円(iPhoneのアプリ内)。山崎の試算 |
| プレミアム分配(2026年7月〜) | サブスク利用者数 × LINE所定の単価 × 送信割合 |
| 振込の条件 | 分配額の残高が1,000円を超えてから申請。銀行振込は手数料495円が引かれる |
| 月1万円に必要な販売数 | 190円のスタンプで約150セット/月(単品販売だけの場合) |
「描けば売れる」副業ではなく、1セットあたりの取り分が小さく、数が売れて初めて意味のある金額になる副業だと考えてください。
190円のスタンプが1つ売れたときの計算
「1つ売れたらいくら」をいちばん短く答えると、次の式になります。手数料の率は、買われた場所によって違います。
計算の式(2015年2月1日以降に審査を申請したスタンプ)
分配額 =(売上 − プラットフォームの手数料)× 50%
LINE STORE・Google Playで買われた場合(手数料30%)
190円 − 57円 = 133円 → 133円 × 50% = 約66円
iPhoneのアプリ内(Apple App Store・日本での購入)で買われた場合(手数料26%)
190円 − 約49円 = 約141円 → 約141円 × 50% = 約70円
公式ヘルプでは、Apple App Storeの手数料は2026年1月1日以降に日本で購入された分が26%、Google PlayとLINE STOREは30%と案内されています。どこで買われるかは買う人が決めるので、作者の側では選べません。また、規約では消費税などを除いた売上に率を掛けると定められていて、アプリ内ではコインで購入されます。上の数字は税やコインの換算を省いた目安なので、確定した金額はマイページで確かめてください。
2026年7月1日に、静止画スタンプの最低価格が120円から190円になった
LINEヤフーは、2026年7月1日10時から、LINEスタンプと絵文字の一部の価格を改定しました。クリエイターズスタンプのうち静止画の通常タイプは、LINE STOREで120円からだったものが190円からに、アプリ内のスタンプショップで50コインからだったものが70コインからになっています。アニメーション・ポップアップ・エフェクト・BIG・カスタム・メッセージの各スタンプは据え置きです。
| 商品 | 2026年6月まで | 2026年7月1日から |
|---|---|---|
| クリエイターズスタンプ(静止画・LINE STORE) | 120円〜 | 190円〜 |
| クリエイターズスタンプ(静止画・スタンプショップ) | 50コイン〜 | 70コイン〜 |
| クリエイターズスタンプ(静止画以外) | 据え置き | |
「120円で売れて42円」という計算は、この改定より前の価格にもとづくものです。当サイトのこの記事も2026年10月14日まで120円で計算していたため、190円での計算に改めました。
販売分配:手数料を引いた額の50%が作者の取り分
LINE Creators Marketの利用規約では、クリエイターへの分配額は「売上総額から、Apple App StoreやGoogle Playなどプラットフォームごとに設定された手数料を差し引いた額の50%」と定められています(2015年2月以降に申請したスタンプの場合)。
販売価格は、用意された段階の中から作者が選ぶ形です。静止画のスタンプは190円からで、それより上の段階はマイページの価格設定の画面に表示されます。手数料はプラットフォームごとに異なるので、価格と買われた場所ごとに試算します。
| 販売価格 | LINE STORE・Google Play(手数料30%) | iPhoneのアプリ内(手数料26%) |
|---|---|---|
| 190円 | 約66円 | 約70円 |
| 250円 | 約87円 | 約92円 |
※売上に(1 − 手数料の率)× 50%を掛けた山崎の試算です。190円は静止画スタンプの最低価格、250円は比較のために置いた価格です。
実際の金額は、どのストア経由で買われたか(iPhone・Android・LINE STOREなど)によって変わります。確定した金額はLINE Creators Marketのマイページで確認できます。
高く設定すれば得、とは限らない
表だけ見ると高い価格にしたくなりますが、知名度のない個人のスタンプは、買う側から見れば「知らない人のスタンプ」です。山崎が8年間の副業経験から見てきた限り、デジタル商品は価格を上げるほど売れる数が先に減ります。最初は最低価格で出し、反応を見てから値付けを考える人が多いのはこのためです。なお、今回の改定で買う側の負担は120円から190円に上がっています。1セットあたりの取り分は増えましたが、売れる数が同じとは限りません。
2026年7月から変わった「LINEスタンプ プレミアム」の分配
LINEスタンプ プレミアムは、月額料金でスタンプを使い放題にするサービスです。ここで自分のスタンプが使われた場合も分配がありますが、計算方法が2026年7月1日に変わりました。
| 2026年6月まで | 2026年7月1日から | |
|---|---|---|
| 計算式 | プレミアムの売上 × 30% × 送信割合 | サブスク利用者数 × LINE所定の単価 × 送信割合 |
| 原資の決まり方 | サービス全体の売上に連動 | 利用者1人あたりの単価で決まる |
| 送信割合 | そのスタンプを使った人数 ÷ 対象スタンプ全体を使った人数(考え方は変わらず) | |
規約上の単価は「当社所定の単価」で、LINE側が決める数字です。LINE Creators Marketの公式ヘルプでは、単価は12円(税別)と案内されています。今後見直される可能性もあるため、最新の値は公式ヘルプとマイページで確認してください。
ポイントは、送信「回数」ではなく使った「人数」の割合で配分されることです。1人が何十回送っても1人分です。家族や友人に使ってもらう程度では、全体の中の割合はごくわずかになります。

プレミアムの分配は「どれだけの人に使われたか」で毎月変わります。「プレミアム対応にすれば毎月安定収入」と説明する講座や代行サービスがあれば、まず計算式を自分で確認してください。
振込は残高が1,000円を超えてから|手数料495円が引かれる
分配額は、残高が1,000円(最低支払金額)を超えてから送金を申請できます。規約では、請求を受け取った日から約45日以内に送金すると定められています(公式ヘルプには、申請日から90日以内という案内もあります)。190円のスタンプなら、単品販売だけで約16セット売れるまでは1円も口座に入らない計算になります。
申請した金額がそのまま振り込まれるわけでもありません。公式ヘルプによると、送金できる額は分配額から源泉所得税を引いた額で、日本国内の銀行への振込では手数料495円が差し引かれます。
| いつ申請するか | 分配額の残高 | 振込手数料 | 手数料が占める割合 |
|---|---|---|---|
| 1,000円を超えてすぐ | 約1,064円(190円が16セット) | 495円 | 約47% |
| 5,000円までためてから | 約5,054円(76セット) | 495円 | 約10% |
| 1万円までためてから | 約10,042円(151セット) | 495円 | 約5% |
※取り分を1セット66.5円として計算。源泉所得税は含めていません。申請しなかった分配額は翌月以降に積み上がっていくので、少額のうちは急いで申請しないほうが手数料の割合は小さくなります。
| 目標(月) | 190円スタンプで必要な販売数 | 250円スタンプで必要な販売数 |
|---|---|---|
| 1,000円(振込ライン) | 約16セット | 約12セット |
| 5,000円 | 約76セット | 約58セット |
| 1万円 | 約151セット | 約115セット |
| 3万円 | 約452セット | 約343セット |
※取り分を190円=66.5円、250円=87.5円(どちらも手数料30%の場合)として計算。プレミアム分配、源泉所得税、振込手数料は含めていません。
制作時間で割ると「時給」はどうなるか
スタンプは1セット8・16・24・32・40個から個数を選び、そのほかにメイン画像とトークルームタブ画像が必要です。仮に40個入りを1個30分で描くと、それだけで20時間かかります。
| 条件(仮定) | 累計の取り分 | 制作20時間で割った時給 |
|---|---|---|
| 190円で累計10セット売れた | 約665円 | 約33円 |
| 190円で累計50セット売れた | 約3,325円 | 約166円 |
| 190円で累計500セット売れた | 約33,250円 | 約1,663円 |
一度出したスタンプは販売が続くので、売れ続ければ時給は後から上がります。逆に言えば、売れ始めるまでの時間はほぼ無給の制作期間です。生活費の足しにすぐ必要な人より、「描くこと自体が好きで、作品を増やしていける人」に向いた副業です。
向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| イラストを描くのが好きで、数を作れる | 今月・来月の収入が必要 |
| SNSなどで見てくれる人がすでにいる | 作ったら自然に売れると考えている |
| キャラクターを育てる長期戦が苦にならない | 講座や代行にお金を払って始めようとしている |
税金:20万円以下でも住民税の申告は必要
スタンプの分配額は、会社員の場合は多くが雑所得として扱われます。所得は「分配額 − 経費(ペンタブレットやソフトの費用など)」です。
- 給与所得者で、給与以外の所得が年20万円以下なら、所得税の確定申告は原則不要
- ただし住民税の申告は20万円以下でも別途必要(お住まいの市区町村へ)
- 会社に知られたくない場合の注意点は、住民税の徴収方法によって変わる
住民税の申告と会社バレの関係は、住民税を普通徴収にしても副業が会社にバレる5つのケースで詳しく整理しています。
スタンプ以外で「描く力」をお金にする方法
スタンプは「売れるかどうかが市場任せ」の副業です。描く力を早めに収入へつなげたいなら、依頼を受けて描く方法もあります。スキル販売サービスで「LINEスタンプ制作」「アイコン作成」を出品すれば、1件ごとに報酬額が先に決まるため、作ったのに売れないという空振りがありません。
| 自分のスタンプを販売 | スタンプ制作を受注 | |
|---|---|---|
| 収入の決まり方 | 売れた数 × 取り分 | 1件ごとの報酬(先に決まる) |
| 売れないリスク | ある(制作が空振りになる) | 依頼が来なければ0だが、制作の空振りはない |
| 権利 | 自分に残る | 依頼者との取り決めによる(事前に確認) |
山崎が提携しているスキル販売サービスはココナラです。出品は無料で、売れたときに手数料が差し引かれる形です。
作ったものを売る副業の全体像は自分で作ったものを売る副業|作品・知識をお金に変える手順に、写真・イラスト素材を売る場合の取り分はストックフォトは1枚売れていくら?にまとめています。
「スタンプで稼げる」勧誘に注意
LINEスタンプは「作る側」だけでなく、「送るだけで稼げる」という形で副業勧誘の入口にも使われています。当サイトでも、スタンプ送信を作業内容とうたう案件を調査しました(株式会社アオヤマのスマホ副業の調査)。
- LINE Creators Marketへの登録・審査の申請自体に費用はかからない。始める段階で数万円以上を求められたら立ち止まる
- 「スタンプを送るだけ」「タップするだけ」で報酬が出る仕組みは、上の分配の計算式のどこにも当てはまらない
- 「AIで量産すれば月10万円」などの講座は、必要な販売数(月1万円で約150セット)と照らして判断する



お金を払う前に、その金額を取り戻すには何セット売る必要があるかを計算してみてください。10万円の講座なら、190円のスタンプで約1,500セットです。
安全な副業の選び方は安全な副業の探し方で、山崎が調査基準7項目と合わせて解説しています。
アフィリエイト報酬が実際に口座に入るまでの期間はブログアフィリエイトの報酬はいつ入る?発生・確定・振込の流れと初入金までの期間にまとめました。
よくある質問(FAQ)
Q. スマホだけでもLINEスタンプは作れますか?
作れます。LINEが公式に「LINEスタンプメーカー」というスマホアプリを出しており、写真やイラストからスタンプを作って申請できます。ただし、売れるかどうかは作り方ではなく、使いたいと思われる内容かどうかで決まります。
Q. 分配額はいつ、どこで確認できますか?
LINE Creators Marketのマイページで確認できます。公式ヘルプによると、売上は月末締めで集計され、翌月の中旬ごろに分配額が確定します。残高が1,000円を超えたら送金を申請でき、規約では請求から約45日以内に送金すると定められています。
Q. 振込はいくらからできますか?手数料はいくらですか?
分配額の残高が1,000円を超えると、マイページの送金申請のボタンが押せるようになります。日本国内の銀行への振込では、手数料495円が送金額から差し引かれます。送金できる額は、分配額から源泉所得税を引いた額です。手数料の額は変わることがあるので、申請の前に公式ヘルプの「送金」のページで確かめてください。
Q. 以前は「120円で売れて約42円」と聞きました。いまは違うのですか?
違います。2026年7月1日の価格改定で、静止画のクリエイターズスタンプの最低価格は120円から190円になりました。計算式(手数料を引いた額の50%)は同じなので、1セットあたりの分配額の目安は約42円から約66〜70円に上がっています。アニメーションスタンプなど静止画以外は、価格が据え置きです。
Q. プレミアムで使われるより、単品で売れたほうが得ですか?
1回あたりで比べれば、多くの場合は単品販売のほうが大きくなります。ただしプレミアムは「買うほどではないが使ってみる」人に届く入口でもあるので、どちらが得かは一概に言えません。プレミアムの分配は利用者数と送信割合で毎月変わります。
Q. 会社員がスタンプを売ると会社にバレますか?
収入があれば住民税の申告が必要で、その住民税の額から会社が気づくことがあります。まず就業規則で副業が認められているかを確認し、住民税の徴収方法を理解してから始めてください。
山崎から一言



LINEスタンプは、お金を払わずに始められて、作品が自分の資産として残る数少ない副業です。だからこそ、始めるために講座や代行へお金を払う必要はありません。1つ売れて66円前後という数字を知ったうえで、楽しんで続けられるかで判断してください。
※本記事の金額は、LINE Creators Market利用規約(2026年7月1日最終更新)の計算式、公式ヘルプに記載の手数料(2026年10月14日確認)、LINEヤフー「LINEスタンプ・絵文字の一部商品価格改定に関するお知らせ」をもとにした山崎の試算です。手数料・単価・販売価格の段階は変更される場合があります。最新の条件は公式サイトでご確認ください。税金の扱いは個別の状況により異なるため、詳しくは税務署または税理士にご相談ください。










