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こんにちは、YAMAZAKI JOB MEDIA編集長の山崎正義です。副業詐欺で300万円の借金を背負い、そこから地道な副業で立て直すまでに130件以上の案件を調べてきました。この記事では、英語が得意な人が「翻訳の副業」を未経験から受けられるのか、受けるとしたらワード単価・文字単価を時給にするといくらになるのかを整理します。「翻訳者になれる講座」などの勧誘が届いている方は、山崎の副業相談室(LINE・無料)に文面を送っていただければ、これまでの事例と照らしてお答えします。
先に結論を書きます。翻訳の仕事は、英語の資格や点数ではなく「トライアル(翻訳の試験)」に通ったかどうかで受けられるかが決まるのが基本です。未経験でも応募はできますが、最初に問われるのは英語力より訳文の日本語の質と、専門分野の調べ物の力です。そして最近の入口になりやすい機械翻訳の修正(MTPE)案件は、単価が下がる代わりに処理量が増えるので、時給に直してから受けるか決める必要があります。
※本記事の金額・作業速度は、計算方法を説明するための仮の数字です。実際の単価・手数料は、案件と利用するサービスの最新の条件で確認してください。
結論|未経験で受けられるのは「トライアルに通った分野」だけ
翻訳会社に登録するときも、個人で案件に応募するときも、多くの場合は短い原文を実際に訳して提出する「トライアル」があります。発注する側は、履歴書の英語の点数では訳文の出来がわからないため、実際に訳させて判断するわけです。
| よくある思い込み | 実際に問われること |
|---|---|
| TOEICの点数が高ければ受けられる | 点数は応募条件の目安に使われることはあるが、合否を決めるのはトライアルの訳文 |
| 英語が読めれば訳せる | 英日翻訳では、読んだ内容を自然な日本語で書ける力のほうが差になりやすい |
| 何でも訳せたほうが仕事が来る | 多くの募集は分野別(IT・医薬・特許・金融・ゲームなど)。分野を絞った人のほうが通りやすい |
| 機械翻訳があるから誰でもできる | 機械翻訳の誤りを見つけて直す力が要る。訳せない人は誤りにも気づけない |
トライアルは無償で行われることが多く、提出から結果までに時間がかかることもあります。合格しても、登録後すぐに仕事が来るとは限りません。「英語ができるからすぐ稼げる」と考えるより、最初の数か月はトライアルと実績づくりの期間と見ておくほうが現実に近いと、山崎正義は考えています。
すでに申し込んでしまった方、いま勧誘が届いている方へ。山崎の副業相談室(LINE・無料)では、届いているDMや契約の画面を送っていただければ、これまでに調査した事例と照合してお答えしています。返金・解約の進め方も個別にご案内します。友だち追加は無料で、いつでもブロックできます。

翻訳の単価は「原文」で数える
翻訳の報酬は、ほとんどが原文の分量を基準に決まります。訳文の長さではない点に注意してください。
| 翻訳の方向 | よくある単価の単位 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 英日(英語→日本語) | 原文1ワードあたり◯円 | 同じワード数でも、専門用語や表の多い原文は時間がかかる |
| 日英(日本語→英語) | 原文1文字あたり◯円 | ネイティブチェックの有無で求められる水準が変わる |
| 機械翻訳の修正(MTPE) | 原文1ワード(1文字)あたり◯円。通常の翻訳より低め | 「軽い修正」か「翻訳と同等の品質まで」かで作業量が大きく違う |
| 1件いくら(固定額) | 1記事・1ファイルごとの金額 | 分量を単価に直すと、相場より低いことがある |
機械翻訳の修正はMTPE(Machine Translation Post-Editing)と呼ばれ、翻訳会社の募集でも見かけることが増えました。通常の翻訳より単価が低く設定されるのが一般的で、その代わり1時間に処理できる量が増える、という前提で組まれています。
ワード単価を時給に直す計算式
計算の考え方は、データ入力や文字起こしと同じです。自分が1時間に処理できる原文の量を実測し、単価をかけ、手数料と作業以外の時間を差し引きます。
ステップ1:1時間に処理できるワード数を測る
訳す・調べる・見直すまでを含めて、1時間に何ワード仕上がるかを測ります。最初の数件は必ず記録してください。分野に慣れていないうちは、調べ物に時間の大半を取られることがあります。
ステップ2:単価をかけて、手数料を引く
「1時間に処理できるワード数 × ワード単価」が1時間の売上です。クラウドソーシングやスキル販売サイト経由なら、ここからシステム利用料が引かれます。翻訳会社と直接契約する場合は利用料はかかりませんが、源泉徴収される場合があります。
ステップ3:作業以外の時間を足して割り直す
応募、トライアル、用語集やスタイルガイドの読み込み、発注者とのやり取り、修正対応の時間を足して、手取りを合計時間で割ります。仮の数字で比べると次のとおりです。
| 項目 | 例A:通常の翻訳(英日) | 例B:機械翻訳の修正(MTPE) |
|---|---|---|
| ワード単価(仮) | 10円 | 5円 |
| 1時間に処理できる量(実測・仮) | 200ワード | 500ワード |
| 1時間あたりの売上 | 2,000円 | 2,500円 |
| 手数料を引いた後(仮に20%) | 1,600円 | 2,000円 |
| 原文1,000ワードを仕上げたときの手取り | 8,000円(作業5時間) | 4,000円(作業2時間) |
| 作業以外の時間(連絡・用語確認・修正) | 1.5時間 | 1.5時間 |
| 本当の時給(手取り ÷ 合計時間) | 約1,230円 | 約1,140円 |
この仮の例では、MTPEは1時間あたりの売上が高く見えても、1件の金額が小さいぶん、作業以外の時間の影響を強く受けて最終的な時給は逆転しました。しかもこの計算には、無償のトライアルにかけた時間は入っていません。単価の高い低いより、同じ発注者から継続でもらえるかのほうが時給に効くのは、翻訳でも同じです。継続になれば、用語集やスタイルガイドを読み直す時間がほぼなくなります。
未経験から応募するときの経路と、それぞれの注意点
個人が翻訳の仕事を探す経路は、主に次の4つです。どれも登録そのものにお金はかからないのが前提で、登録時に費用を求められるものは避けてください。
| 経路 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 翻訳会社への登録(トライアル受験) | 得意分野がある人、継続して受けたい人 | 実務経験を応募条件にしている会社も多い。「未経験可」の募集を探す |
| クラウドソーシング | 小さな案件で実績を作りたい人 | 単価が低めの案件も混ざる。時給に直してから応募する |
| スキル販売サイトへの出品 | 「英文メールの翻訳」など用途を絞って売りたい人 | 最初は評価がないので売れるまで時間がかかる。価格の下げすぎに注意 |
| 翻訳者向けの求人サイト | 分野と経験を決めて、翻訳会社を比較したい人 | 募集の多くは経験者向け。応募条件を読んでから応募する |
小さな案件で実績を作るなら、クラウドソーシングに登録して「翻訳」「英語」で案件を検索し、募集の単価と分量を上の計算式に当てはめてみるのが最初の一歩です。クラウドソーシングの選び方は初期費用0円で始められる副業|安全なクラウドソーシング4選とスクールに払う前の判断基準でまとめています。
自分から「英文メールの和訳」「英語の資料の要約」のように用途を決めて売る方法もあります。スキル販売サイトの違いはスキル販売サイト比較5選で整理しています。
トライアルに通りやすくする準備
- 分野を1つに絞る(仕事や学業で触れてきた分野があれば、それを軸にする)
- その分野の日本語の文章(業界記事・マニュアル・公的資料)を読み、用語と言い回しに慣れておく
- 訳した文章を一晩おいて、日本語として読み直す習慣をつける
- 調べた用語の出典をメモしておく(トライアルでは訳語の根拠を問われることがある)
- 応募する会社の募集要項にある「トライアルの形式」「提出期限」を先に確認する
機械翻訳やAIを使ってよいかは、発注者に確認する
翻訳の原文には、発売前の製品情報、契約書、社内資料など、外に出してはいけない内容が含まれることがよくあります。多くの案件には守秘義務や秘密保持契約(NDA)が付いています。発注者の許可なく、原文を外部の翻訳サービスや生成AIに入力すると、契約違反になるおそれがあります。
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| 機械翻訳・生成AIを使ってよいか | 禁止されている案件で使うと、守秘義務違反や契約解除の原因になる |
| 使ってよい場合、どのツールか | MTPE案件では、発注者が指定したツールや環境で作業することが多い |
| 修正の水準(軽い修正か、翻訳と同等か) | 水準によって作業量が何倍も変わる。単価と釣り合っているかを判断する |
| 契約書の秘密保持・再委託の条項 | 外部サービスへの入力が「第三者への開示」にあたるかどうかが書かれている |
確認したやり取りは、メッセージやメールで記録に残しておいてください。契約書で見るべき箇所は副業の業務委託契約書はどこを見る?サイン前に確認する9か所のチェックリストで整理しています。
「講座を修了すれば翻訳の仕事を紹介」という勧誘に注意
翻訳は「在宅でできる」「英語を活かせる」というイメージがあるため、古くから「講座や教材を買えば仕事を紹介する」という勧誘に使われてきた分野です。これは特定商取引法でいう業務提供誘引販売取引(いわゆる内職商法)にあたる可能性があり、消費者庁や各地の消費生活センターが注意を呼びかけています。
| 勧誘の言い方 | 確認すべきこと |
|---|---|
| 「修了すれば提携先から仕事を紹介します」 | 紹介の実績(人数・件数・単価)が書面で示されるか。示されない約束は当てにしない |
| 「翻訳者として登録するには登録料・認定料が必要」 | 翻訳会社への登録にお金がかかることは通常ない |
| 「受講料は仕事の報酬ですぐ回収できる」 | 収入の見込みを断定する説明は、それ自体が危険信号 |
| 「今日申し込めば割引」 | その場で決めさせる勧誘には応じない。持ち帰って比べる |
業務提供誘引販売取引に該当する契約は、契約書面を受け取った日から20日間はクーリング・オフできると定められています。「仕事の紹介」を条件に高額な講座を申し込んでしまった場合は、早めに消費生活センター(188)に相談してください。講座そのものがすべて悪いわけではありませんが、選ぶなら仕事の紹介を約束しないところを、料金とサポート範囲を比べてから選ぶのが安全です。同じ型の勧誘の見分け方は副業トラブル注意喚起ガイドにもまとめています。
翻訳副業を始める前のセルフチェック
| チェック項目 | はい/いいえ |
|---|---|
| 得意分野(訳せる分野)を1つ挙げられる | □ |
| 訳した文章を、日本語として読み直して直す時間を取れる | □ |
| 無償のトライアルに数時間かける余裕がある | □ |
| 最初の数件は作業時間を記録し、時給に直すつもりがある | □ |
| 機械翻訳やAIを使う前に、発注者の許可を取るつもりがある | □ |
| 登録料や高額な講座を条件にする募集には申し込まないと決めている | □ |
「いいえ」が多い場合は、いきなり翻訳を仕事にするより、英語を使う別の作業(英語の資料の要約、海外サイトの情報収集など)から始めるのも一つの方法です。
計算の考え方が共通するデータ入力の単価は、データ入力の副業の単価で時給に直す方法を解説しています。
よくある質問
Q. TOEICの点数は何点あれば翻訳の副業ができますか?
A. 応募条件に点数の目安を書いている募集はありますが、点数だけで受けられるかは決まりません。多くの場合はトライアルの訳文で判断されます。点数より、得意分野と日本語の文章力を準備したほうが近道です。
Q. 未経験可の翻訳案件は単価が低いですか?
A. 経験者向けの募集より単価が低めに設定されることはあります。単価だけで判断せず、1時間に処理できる量と作業以外の時間を含めて時給に直してから受けるか決めてください。
Q. 機械翻訳を使って訳して納品してもいいですか?
A. 発注者が許可している場合に限ります。守秘義務のある原文を無断で外部サービスに入力すると、契約違反になるおそれがあります。使う前に必ず確認し、やり取りを記録に残してください。
Q. 翻訳の報酬は確定申告が必要ですか?
A. 会社員の場合、給与以外の所得(報酬から経費を引いた額)が年間20万円を超えると、原則として確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は別に必要になる場合があります。詳しくはお住まいの市区町村や税務署で確認してください。
相談先まとめ
- ① 消費者ホットライン(188):講座・教材の契約、クーリング・オフの相談
- ② 警察相談専用電話(#9110):脅しや不審な請求を受けたとき
- ③ 法テラス:報酬の未払いなど、法的な対応を考えるとき
- ④ 日本弁護士連合会:弁護士への相談窓口を探すとき
※本記事は一般的な情報の整理であり、個別の案件や契約についての法的判断ではありません。料金・手数料・制度は変更されることがあるため、最新の情報は各公式サイトで確認してください。
山崎から一言
英語ができることは、たしかに副業の強みになります。ただ、翻訳の仕事は「英語ができる人」ではなく「この分野の文章を、読める日本語にできる人」に発注されます。焦って高額な講座に払う前に、まず1つ分野を決めて、トライアルを受けてみてください。落ちても費用はかからず、何が足りないかがわかります。安全な副業の探し方は安全な副業の探し方でも整理しています。
山崎の副業相談室(LINE・無料)
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