株価チャートの基本の読み方|ローソク足と出来高をやさしく解説

株価チャートの基本の読み方|ローソク足と出来高をやさしく解説
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この記事について

「証券口座を開いてチャートを見たものの、赤と青の棒が並んでいるだけで何を意味しているのかわからない」——山崎の副業相談室にもよく届く質問です。結論から書きます。ローソク足は「ある期間の値動きを4つの値段で表した図形」、出来高は「その期間にどれだけ売買が成立したかの量」です。この2つを読めるようになるだけで、チャートの画面から読み取れる情報は一気に増えます。

ただし、先に大事なことを書いておきます。チャートは「これから上がるか下がるか」を教えてくれる道具ではありません。過去に何が起きたかを圧縮して見せてくれる記録です。ここを取り違えると、「チャートを覚えれば勝てる」という説明に足をすくわれます。

山崎正義は投資で一発逆転を狙って300万円を失った経験があります。そのとき手元にあったのは、意味もわからないまま眺めていたチャートと、「このサインが出たら買い」という他人の言葉だけでした。この記事では、ローソク足と出来高の読み方を基礎から整理したうえで、チャートでわかること・わからないことの線引きまでを書きます。

結論:ローソク足は「4つの値段」、出来高は「参加者の多さ」

まず全体像を表で押さえてください。この記事で扱う内容はこの2行に集約されます。

要素何を表しているか読み取れること
ローソク足一定期間の始値・終値・高値・安値(4本値)その期間に値段がどう動き、どこで終わったか
出来高一定期間に成立した売買の株数その値動きにどれだけの参加者が関わったか

チャート画面は通常、上段にローソク足、下段に出来高の棒グラフが並ぶ構成になっています。上下は別々のものではなく、「値動き」と「その値動きの厚み」をセットで見るための配置だと考えてください。

ローソク足の読み方

1本のローソク足は4つの値段でできている

ローソク足1本は、決められた期間内の次の4つの値段を1つの図形にまとめたものです。これを4本値(よんほんね)と呼びます。

呼び名意味
始値(はじめね)その期間で最初に成立した値段
終値(おわりね)その期間で最後に成立した値段
高値(たかね)その期間で最も高かった値段
安値(やすね)その期間で最も安かった値段

「日足(ひあし)」のチャートなら、ローソク足1本=1日です。1日の中で値段は何度も上下しますが、その動きを「どこで始まり、どこまで上がり、どこまで下がり、どこで終わったか」の4点に要約したものがローソク足だと理解してください。

陽線と陰線、実体とヒゲ

ローソク足には、太い四角の部分(実体)と、そこから上下に伸びる細い線(ヒゲ)があります。

部分表しているもの
実体(太い四角)始値と終値の間。この幅が「その期間で結局どれだけ動いたか」
上ヒゲ実体より上に伸びた線。高値まで上がったが、そこでは終わらなかった
下ヒゲ実体より下に伸びた線。安値まで下がったが、そこでは終わらなかった
陽線(多くは白・赤)終値が始値より高い。その期間は買いが優勢で終わった
陰線(多くは黒・青)終値が始値より低い。その期間は売りが優勢で終わった

色の割り当ては証券会社やツールによって異なります。日本では陽線が赤・陰線が青の設定が多い一方、海外のツールでは陽線が緑・陰線が赤という配色も一般的です。色だけで判断せず、必ず「実体の上下どちらが終値か」を確認する癖をつけてください。設定画面で自分の見やすい配色に変えることもできます。

ヒゲは「行ったけれど戻ってきた値段」を示します。たとえば長い上ヒゲが出ている足は、その期間中に一度は高値まで買われたものの、終わってみればその水準を維持できなかった、という事実を表しています。ただしこれは「だから次は下がる」という意味ではありません。あくまで起きたことの記録です。

時間軸を変えると見える景色が変わる

ローソク足1本が示す期間は、チャートの設定で切り替えられます。

種類1本の期間主に何を見るか
月足・週足1か月・1週間数年単位の大きな流れ
日足1日数か月単位の流れ。初心者がまず見るのはここ
分足・時間足1分〜1時間など1日の中の細かい動き。短期売買向け

ここは意外と重要です。同じ銘柄でも、5分足では大きく下げているように見え、週足ではほとんど動いていない、ということが普通に起こります。短い時間軸ほど値動きは激しく見え、判断を急かされます。仕組みを覚える段階では、まず日足と週足から見ることをおすすめします。

出来高が示すもの

出来高は「その値動きに何人関わったか」の目安

出来高は、その期間に成立した売買の株数です。株価が同じだけ上がった2つの日があったとして、片方は出来高が普段の10倍、片方は普段の半分だったとすれば、その2つは意味合いが違います。出来高は、値動きの「厚み」や「関心の高さ」を測る材料になります。

状態一般的な解釈注意点
出来高が急に増えた決算・ニュース・材料などで関心が集まった可能性増えた理由は出来高からはわからない。IRやニュースで確認する
出来高が細っている参加者が少なく、動きが乏しい状態売りたいときに売れない(流動性)リスクがある
株価は動いたが出来高は普段どおり限られた売買での値動きの可能性少ない売買で値が飛びやすい銘柄もある

出来高が少ない銘柄には固有のリスクがある

初心者が見落としがちなのがここです。出来高が極端に少ない銘柄は、買いたい値段で買えない、売りたい値段で売れないことがあります。板(売買注文の一覧)に注文が薄くしか並んでいないため、少しの注文で価格が大きく動いてしまうのです。

成行注文と指値注文の違いを理解していないまま、出来高の少ない銘柄に成行で注文を出すと、想定と大きく離れた値段で約定することがあります。注文方法の基本については株の注文方法の基本|成行注文と指値注文の使い分けで整理していますので、あわせて確認してください。

ローソク足と出来高は「セットで」見る

実際のチャートでは、この2つを組み合わせて状況を読みます。あくまで過去に起きたことの解釈であり、将来の予測ではないという前提で見てください。

チャート上の見え方読み取れる「起きたこと」
大きな陽線+出来高の急増多くの参加者が関わった中で買いが優勢に終わった
大きな陰線+出来高の急増多くの参加者が関わった中で売りが優勢に終わった
値動きは大きいのに出来高が普段並み限られた売買で値が動いた可能性がある
長い上ヒゲ+出来高の急増高い値段まで買われたが、その水準では売りが出た

気をつけてほしいのは、この表の右側がすべて過去形で書かれていることです。「大陽線+出来高急増だから明日も上がる」とは書いていません。同じ形が出たあとに上がることも下がることもあります。チャートの形と将来の値動きの間に、確実な因果関係はありません。

チャートで「わかること」と「わからないこと」

ここが、この記事でいちばん伝えたい部分です。

チャートでわかることチャートではわからないこと
いつ、いくらで、どれだけ売買されたかなぜその値動きが起きたのか(理由)
過去の値動きの幅(どれくらい荒いか)明日・来週の値段
過去に何度も反発・停滞した価格帯その企業の業績や財務の状態
売買が活発か閑散か誰が買って誰が売ったか

「なぜ動いたか」を知るには、決算資料やIR情報、ニュースといった別の情報が要ります。チャートはあくまで結果の記録であり、それ単体で企業の中身を語ってはくれません。チャートが読めることと、投資判断ができることは別の能力です。ここを混同させる説明こそが、山崎正義が最も警戒している部分です。

「チャートで勝てる」とうたう勧誘に注意

チャートの読み方は、投資の入り口として最も入りやすいテーマです。だからこそ、情報商材や高額スクール、無登録業者の勧誘にも使われやすい領域だと、山崎正義の調査では確認されています。次のような説明が出てきたら、一度立ち止まってください。

  • 「このサインが出たら◯%勝てる」「勝率90%の手法」など、勝率や収益を保証・示唆している
  • チャートを見せながら、金融商品取引業の登録がない相手が個別銘柄の売買を指示・助言してくる(無登録営業の可能性)
  • 過去のチャートに後から線を引いた画像だけを根拠に、手法の有効性を説明している
  • 「今だけ」「先着◯名」と、高額なツールや講座の購入を急がせてくる
  • SNSやマッチングアプリで知り合った相手が、チャートの話から投資に誘導してくる
  • 証券会社の口座ではなく、個人名義や海外の口座への送金を求めてくる

過去のチャートは、どんな手法でも「うまくいったように見える箇所」を必ず探し出せます。後から線を引いた画像に説得力を感じてしまうのは自然なことで、だからこそ勧誘に使われます。断定はできませんが、勝率や利益を数字で保証してくる時点で、その説明は信頼できないと考えてよいでしょう。相手が登録業者かどうかは、金融庁の「免許・許可・登録等を受けている業者一覧」で確認できます。

山崎正義が300万円を失ったときも、最初に見せられたのは「このタイミングで入れば取れた」という過去のチャートでした。副業歴8年・130件以上の調査経験から判断すると、過去の画像で説明され、将来の数字を約束されるという組み合わせは、繰り返し現れる典型的なパターンです。

セルフチェック表

チェック項目確認できたか
ローソク足1本が「始値・終値・高値・安値」を表すと説明できる
自分が使うツールで、陽線・陰線がどの色かを確認した
実体とヒゲの違いを理解している
チャートの時間軸(日足・週足など)を切り替えて見た
出来高が「売買が成立した株数」だと理解している
出来高が少ない銘柄には売買しづらいリスクがあると知っている
チャートでは「なぜ動いたか」も「明日の値段」もわからないと理解している
勝率や利益を保証してくる相手を信用していない

チャート以外に何を見ればよいかは、株式投資の始め方ロードマップのステップ3で整理しています。

よくある質問(FAQ)

Q1. ローソク足の色は、どの証券会社でも同じですか?

A. 同じではありません。日本のツールでは陽線が赤・陰線が青の設定が多い一方、海外のツールでは陽線が緑・陰線が赤という配色も一般的です。多くのツールでは設定画面から配色を変更できます。色ではなく「終値が始値より上か下か」で判断するのが確実です。

Q2. 初心者はどの時間軸のチャートから見ればいいですか?

A. 一概には言えませんが、仕組みを覚える段階では日足と週足から見るのが無理がないでしょう。分足や5分足は値動きが激しく見えるため、判断を急かされやすくなります。まずは同じ銘柄を日足と週足の両方で見比べて、時間軸によって印象がどれだけ変わるかを体感してみてください。

Q3. 出来高が多いほど良い銘柄ということですか?

A. 良し悪しの指標ではありません。出来高は「売買がどれだけ成立したか」を示すだけで、企業の良さを表すものではありません。悪材料が出て売りが殺到したときも出来高は急増します。出来高が増えた理由は、決算資料やニュースなど別の情報で確認する必要があります。

Q4. チャートの「サイン」や分析手法を覚えれば勝てるようになりますか?

A. そうとは限りません。チャート分析は過去の値動きを整理する手法であり、将来の値動きを保証するものではありません。同じ形が出たあとに上がることも下がることもあります。「このサインが出れば勝てる」という説明が出てきたら、収益を示唆する表現として警戒してください。

Q5. 移動平均線やその他の指標も覚えたほうがいいですか?

A. 興味があれば順に学んで構いませんが、指標を増やすほど判断が正確になるわけではありません。まずはローソク足と出来高という「生のデータに近い部分」を読めるようにするほうが土台になります。指標はいずれも過去の値動きを加工したものであり、元のデータの意味がわかっていないと解釈もできません。

免責

本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

また、記事中のチャートの解釈は一般的に用いられている説明を整理したものであり、将来の値動きを示すものではありません。表示方法や用語の扱いは証券会社・分析ツールによって異なる場合がありますので、実際の画面については各社の案内をご確認ください。

相談先まとめ

相談先連絡先・内容
消費者ホットライン188(いやや)/契約トラブル全般
警察相談専用電話#9110/詐欺被害の相談
法テラス法的トラブルの無料相談窓口の案内
日本弁護士連合会各地の弁護士会の相談窓口
金融庁金融サービス利用者相談室/登録業者の確認

山崎から一言

チャートは、覚えれば覚えるほど「わかった気」になれる道具です。山崎正義が300万円を失ったときも、チャートの用語だけは人並みに知っていました。足りなかったのは、そこから何がわからないのかを知っておくことでした。

ローソク足と出来高が読めるようになると、少なくとも「このサインで勝てます」という説明のどこが飛躍しているかは自分で気づけます。知識は、儲けるためというより、断るために効きます。

まずは気になる銘柄の日足チャートを開いて、1本の足の始値と終値がどこかを目で追ってみる。それだけで十分です。急がなくて大丈夫です。判断に迷ったときは、「山崎の副業相談室(LINEオンラインサロン・無料)」でも相談を受け付けています。個別銘柄の売買助言はできませんが、勧誘の手口が怪しいかどうかの相談は歓迎です。

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