こんにちは、YAMAZAKI JOB MEDIA編集長の山崎正義です。副業詐欺で300万円の借金を背負い、そこから復活する過程で130件以上の案件を調査してきました。「無料」で登録したのに、気づいたら別の会社の商材を勧められている——という方は、山崎の副業相談室(LINE・無料)に案件名を送ってもらえれば、記事より早く直接お答えできます。
はじめにお読みください。本記事は、YAMAZAKI JOB MEDIAの調査基準7項目に沿って、広告・販売ページ・特定商取引法に基づく表記など公開されている情報を整理した調査報告です。特定の事業者を詐欺と断定するものではなく、法的な評価を確定させるものでもありません。記載は調査時点の情報で、その後に運営体制・表記・料金が変更されている可能性があります。すでに購入してしまった、勧誘を受けて迷っているという方は、ひとりで抱えずに消費者ホットライン(局番なしの188)へご相談ください。
結論|おすすめ度8%。無料の入口と、有料の出口は、別の会社でした
結論から書きます。プロジェクトプラスミリオンは「ハイパフォーマンストレード育成プログラム」として、株式会社リードの名義で参加者を募集しています。参加費は無料です。山崎正義のおすすめ度は8%、非推奨とします。
非推奨とする理由は、無料であることそのものではありません。登録して動画を視聴し、案内に従って「今すぐ参加する」に進むと、たどり着くのはまったくの別会社が販売する4万9,800円のFX商材の広告だったからです。
そして、入口の会社と出口の会社、どちらも金融商品取引業の登録が確認できませんでした。さらに入口側の会社は、法人登記そのものを確認できていません。
| 項目 | 入口:プロジェクトプラスミリオン | 出口:勧められるFX商材 |
|---|---|---|
| 提供者 | 株式会社リード | 株式会社サイバーネット(別会社) |
| 価格 | 無料 | 4万9,800円(税込) |
| 所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1-10-8(バーチャルオフィスとしても利用可能な物件) | 神奈川県相模原市緑区西橋本3-8-26(戸建て住居とみられる) |
| 法人登記 | 確認できず | 2015年10月に登記(自社サイト記載の設立日は2011年5月) |
| 金融商品取引業の登録 | 確認できず | 確認できず |
| おすすめ度 | 8%(非推奨) | |
評価サマリー|調査基準7項目で見る
| 調査基準 | 確認できた内容 | 評価 |
|---|---|---|
| ① 運営会社情報・特商法の記載 | 特商法表記に会社名・所在地・メールアドレスの記載はある。ただし電話番号がなく、法人登記も会社サイトも確認できなかった | ✕ |
| ② 作業内容の事前説明 | 「ハイパフォーマンストレード育成プログラム」とあるが、実際に案内されるのは別会社のインジケーター商材 | ✕ |
| ③ 料金体系の透明性 | 入口は無料。ただし、その先で発生する費用は事前に示されない | ✕ |
| ④ 収益保証・断定的表現 | 「年収+100万円の副収入を現実にする」「平均成果 月+5〜10万円」「再現性の高い安定収入」 | ✕ |
| ⑤ 高額ツール・教材の購入 | 案内の先に4万9,800円の商材。より上位の商材の有無は確認できていない | ✕ |
| ⑥ 返金・クーリングオフ対応 | 特商法表記に返金条件の記載を確認できず。「お申込み有効期限14日以内」の記載はある | ✕ |
| ⑦ 口コミ・被害報告 | この案件を名指しした被害報告は本記事では未確認 | △ |
7項目のうち6項目が✕です。①が特に重く、「情報が少ない」ではなく「法人の存在を確認できない」という段階にあります。
核心|無料の入口は、有料商材への送客路として機能している
登録から商材の提示までを、順に整理します。
| 段階 | 起きること | 読者の負担 |
|---|---|---|
| 1 | 広告で「年収+100万円」「平均成果 月+5〜10万円」を提示 | 0円 |
| 2 | メールアドレスとLINEを登録 | 0円(個人情報を渡す) |
| 3 | 「FXで安定して利益を出すための30分セミナー」動画が届く | 0円(30分) |
| 4 | 視聴後に表示される「今すぐ参加する」をクリック | 0円 |
| 5 | 別会社が販売するFXインジケーター商材の広告に遷移 | 4万9,800円 |
ここがこの記事の核心です。4段目のボタンには「今すぐ参加する」と書かれています。読者が押すとき、参加する先は「プロジェクトプラスミリオン」だと思っています。ところが実際に遷移するのは、まったく別の法人が販売する商品の販売ページでした。
この構造で何が起きるかというと、問題が起きたときに、責任の所在が分裂します。入口の会社は「販売したのは当社ではない」と言えます。出口の会社は「当社は自社の商品を販売しただけで、どこから来たかは関知しない」と言えます。読者から見れば一本の流れですが、法的には別々の取引です。
もう一点、この案件が使っているメールアドレスのドメインには「-asp」という文字列が含まれています。ASPはアフィリエイト・サービス・プロバイダの略で、広告主とアフィリエイターを仲介する事業者を指します。案件名のドメインではなく、送客の仕組みを示す語がドメインに入っているという点は、この企画の位置づけを考えるうえで見ておく価値があります。
広告の入口が無料である案件をどう見るかは、「誰でも簡単に稼げる」広告のカラクリで構造から解説しました。無料であること自体は問題ではありません。問題は、無料の段階では有料の存在が示されないことです。
特定商取引法に基づく表記|入口側
確認できた表記を、そのまま整理します。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 販売社名 | 株式会社リード |
| 所在地 | 東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号 渋谷道玄坂東急ビル2F |
| 電話番号 | 記載なし |
| メールアドレス | info@pplusmilliom-asp.com(迷惑メール対策として全角表記) |
| 販売価格 | 商品申込ページに記載 |
| お申込み有効期限 | 14日以内。14日間入金がない場合はキャンセル |
| 商品引渡し方法 | 商品購入メールアドレスへ配信 |
| 備考 | 「営業はお断りしています」 |
山崎の見解:気になった点を3つ挙げます。
1つめ。電話番号がありません。特定商取引法では、通信販売の広告に事業者の氏名・住所・電話番号などを表示することが求められています。連絡手段がメールのみという状態は、表示として不十分と判断される可能性があります。
2つめ。メールアドレスのドメインは「pplusmilliom」です。プロジェクト名の「ミリオン」を英語で書けば million ですが、ここでは末尾が m になっています。自社の企画名の綴りが、自社の連絡先ドメインで揃っていないということです。これは事業者を特定する情報の一部なので、単なる誤字として流さずに見ておいてください。
3つめ。「営業はお断りしています」という一文です。問い合わせ先の案内に、事業者側の都合を先に書いています。参加者からの連絡を受ける窓口としての性格が薄いことが、この一文からも読み取れます。
会社について確認できたことも整理します。ネット上に会社サイトは見つからず、法人登記も確認できませんでした。所在地のビルは、バーチャルオフィスとしても利用可能な物件です。そして、金融商品取引業等を行う者として金融庁への登録も確認できませんでした。
案内される商材と、その販売元
「今すぐ参加する」から遷移した先で提示される商品を整理します。本記事では、変換ルールに従い、販売元の代表者個人の氏名は記載しません。
| 項目 | 記載内容 |
|---|---|
| 商品名 | MT4用のFX売買インジケーター+自動利確EA(人工知能AI搭載と説明されている) |
| 販売者名 | 株式会社サイバーネット |
| 所在地 | 〒252-0131 神奈川県相模原市緑区西橋本3丁目8番26号(戸建て住居とみられる) |
| 電話番号 | 携帯番号と固定番号の記載あり |
| 販売価格 | 4万9,800円(税込) |
| 支払い方法 | クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、電子マネー、PayPal 等 |
| 設立の記載 | 自社サイトでは2011年5月。法人登記の確認では2015年10月 |
| 金融商品取引業の登録 | 確認できず |
2点、指摘します。
1つめ。自社サイトに記載された設立日と、登記の時期に4年以上の開きがあります。会社法では、設立の登記によって会社が成立するとされています。登記より前の期間を「設立」として書くこと自体が直ちに違法とは限りませんが、事業実績の長さを示す数字としては、どちらを見るかで印象が変わります。
2つめ。売買のシグナルを配信するタイプの商品でありながら、金融商品取引業の登録が確認できません。個別の売買タイミングを有償で助言する場合、投資助言・代理業の登録が必要とされています。ツールの販売にとどまるのか、助言にあたるのかは提供内容によって判断が分かれる部分ですが、購入前に確認しておく価値があります。確認手順はFX会社の選び方|金融庁の登録を自分で確認する手順つきにまとめました。
勧誘手法と構造的な問題点
問題①:「平均成果 月+5〜10万円」という表示
広告では「年収+100万円の副収入を現実にする」「平均成果 月+5〜10万円」「再現性の高い安定収入」と示されています。
「平均」と書く以上、母数と期間があるはずです。何人の、いつからいつまでの結果を平均したのか。これが示されていない平均値は、数字の形をしているだけで、検証できません。合理的な根拠を示せない場合、著しく優良と誤認させる表示として景品表示法上の議論になりえます。
問題②:登録の前に、費用の存在が示されない
入口では「専用分析メソッド無料」「個別サポート無料」「トレード基礎プログラム無料」と、無料が3回繰り返されます。この時点で、4万9,800円の商材があることは示されていません。
山崎正義は、無料で始まる企画そのものを否定しません。問題は順番です。先に無料で30分の動画を見せ、時間を使わせてから有料商品を提示すると、人は「ここまで進んだのだから」と考えます。使った時間が判断を歪めます。30分の動画を見終えたあとで金額が出てきたら、いったん画面を閉じてください。
問題③:ツールが判断してくれるわけではない
自動売買や売買シグナルの商品は、あらかじめ決めたルールどおりに動くものです。相場を読んで勝ってくれる装置ではありません。どの通貨で、どの時間帯に、どういう条件で使うのかを決めるのは利用者側で、そこには知識が要ります。
同じ型の商材は当サイトでも複数検証しています。シークレットスキャルFXの検証記事、および仕組みの解説はFX自動売買ツールの勧誘が危険な理由をあわせて読んでください。
法的に問題があるか|3つの観点から
以下は一般論としての整理で、これらの事業者が違法だと断定するものではありません。
| 法律 | 関係しうる点 | 考え方 |
|---|---|---|
| 特定商取引法 | 入口側に電話番号の記載がない | 通信販売では事業者の氏名・住所・電話番号等の表示が求められる。欠けている場合、表示として不十分と判断される可能性がある |
| 景品表示法 | 「平均成果 月+5〜10万円」「年収+100万円」 | 合理的な根拠を示せない場合、著しく優良と誤認させる表示にあたる可能性がある |
| 金融商品取引法 | 売買シグナルの提供 | 有償で個別の売買助言を行う場合、投資助言・代理業の登録が必要とされる。ツール販売にとどまるかは提供内容による |
実務上の争点は、「ツールで勝てなかったこと」ではなく「購入前にどう説明されたか」です。広告画面、登録したメールの内容、動画の案内文、遷移先の販売ページ、決済の記録を保存してください。この案件は入口と出口で事業者が異なるため、遷移の経緯が分かる資料が特に重要になります。
プロジェクトプラスミリオンの口コミ・評判
この案件を名指しした個別の被害報告は、本記事の調査時点では確認できていません。裏取りできない書き込みは引用しません。
ただし、口コミがなくても判断できることがあります。入口の会社の法人登記が確認できないこと、両社とも金融庁への登録が確認できないこと、無料の入口が有料商材につながっていること。この3つは公開情報と実際の遷移から確認できます。特に1つめは、契約相手が存在するかどうかの話なので、内容の良し悪し以前の問題です。
山崎の総評|おすすめ度8%
- 無料の入口と、4万9,800円の出口は、別々の法人。問題が起きたときに責任の所在が分裂します
- 入口側の会社は、法人登記も会社サイトも確認できませんでした
- 入口側の特商法表記に電話番号がなく、連絡手段がメールのみ。そのドメインには企画名の綴り違いと「-asp」の文字列が含まれます
- 両社とも金融商品取引業の登録が確認できません
- 「平均成果 月+5〜10万円」の母数と期間が示されていない。検証できない平均値です
- おすすめ度を5%ではなく8%としたのは、出口側の会社には登記・電話番号・複数の決済手段があり、購入した場合の相手方が特定できるためです
以上から、おすすめ度は8%とします。
よくある質問(FAQ)
Q. 登録は無料なので、試すだけなら問題ないのでは?
A. 金銭の負担はありません。ただしメールアドレスとLINEを渡すことになり、以後は案内が届きます。そして、30分の動画を見た後に金額が提示される順番になっている点は、あらかじめ知っておいてください。
Q. 4万9,800円なら、高額商材ではないのでは?
A. 金額の大小より、判断できる材料がそろっているかで見てください。売買シグナルの成績、検証期間、想定する運用資金、うまくいかなかった場合の返金条件。これらが示されていない状態では、金額にかかわらず判断できません。
Q. 法人登記が確認できないと、何が困りますか?
A. 返金交渉や法的手続きの相手方を特定できません。相手が法人として存在しない場合、請求を送る宛先そのものが立たないことになります。契約の前にいちばん確認しておきたい点です。
Q. すでに購入してしまいました。
A. まず追加の支払いを止めてください。そのうえで、広告画面・遷移の経緯・決済の記録・受け取ったメールをそろえて188に相談してください。クレジットカードで支払った場合は、カード会社にも状況を伝えておくことをおすすめします。
Q. 無登録の業者から買った商材は無効になりますか?
A. 自動的に無効になるわけではありません。登録の要否は提供内容によって判断され、最終的な評価は行政と裁判所が行います。返金の可否は勧誘時の説明内容と契約条件から検討することになります。
Q. FXの教材はすべて避けたほうがよいですか?
A. そこまでは言いません。ただし、販売者の登記と登録、成績の検証条件、返金条件の3点が確認できないものは避けてください。この3つは、教材の中身を評価する前に確かめられます。
困ったときの相談先まとめ
「もう払ってしまった」「連絡がつかない」という段階でも、打てる手が残っていることは珍しくありません。相手と直接やり取りを続ける前に、まず公的な窓口に状況を伝えてください。相談した記録が残ること自体が、あとで交渉するときの材料になります。
| 窓口 | 連絡先 | こんなときに |
|---|---|---|
| 消費者ホットライン | 局番なし 188 | 最初の一歩。最寄りの消費生活センターにつながり、解約・返金の可否を相談できる |
| 警察相談専用電話 | #9110 | 連絡先が消えた、脅しに近い対応を受けたなど、被害届の検討が必要なとき |
| 法テラス | 0570-078374 | 費用が心配なとき。収入等の条件を満たせば無料法律相談や費用の立替が使える |
| 日本弁護士連合会 | 各地の弁護士会の法律相談センター | 返金交渉や訴訟を具体的に検討する段階 |
| 金融庁 金融サービス利用者相談室 | 0570-016811 | 無登録業者と思われる相手から投資の助言・勧誘を受けたとき |
山崎から一言
ボタンを押す前に、遷移先のドメインを見てください。この案件では、「今すぐ参加する」の先が別会社の販売ページでした。参加したつもりが、購入の画面に立っていたということです。無料で始まる企画は、どこで有料に変わるのかを自分で見つけないと、変わったことに気づけません。URLを一度見るだけで、それが分かります。迷ったら、決済ボタンを押す前にLINEへ送ってください。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の金融商品の勧誘や投資助言ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
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