メールセラピーは怪しい?相談に乗るだけの副業とギフトカード請求を調査|おすすめ度5%

メールセラピーは怪しい?相談に乗るだけの副業とギフトカード請求を調査|おすすめ度5%

※本記事にはプロモーション(広告)が含まれています。

こんにちは、YAMAZAKI JOB MEDIA編集長の山崎正義です。副業詐欺で300万円の借金を背負い、そこから復活する過程で130件以上の案件を調査してきました。

今回取り上げるのは、LINEのオープンチャットで「詐欺じゃない」「本当に稼げる」と紹介されている「メールセラピー」という副業です。仕事はLINEやサイト上でお客さんの相談に乗るだけ、給与はお客さんの「言い値」で決まる完全歩合制、という触れ込みで広がっています。

この記事は、山崎正義が調査基準7項目に沿って公開情報と相談事例を整理した調査報告であり、法的な判断を断定するものではありません。すでにお金を払ってしまった方は、まず消費者ホットライン(188)に相談してください。

目次

結論:メールセラピーは参加をおすすめしません(おすすめ度5%)

山崎正義が調査した結果、メールセラピーには次の点が確認されました。

  • 登録すると、サイト上で「高齢の女性から10億円の給与が振り込まれた」という表示が出るが、自分の銀行口座には移せない
  • 受け取るには「正規雇用契約へのカスタマイズ」が必要とされ、その費用をAppleギフトカードの番号を送る形で払うよう求められる
  • 払ったあとも別の名目で追加の支払いを求められた、という相談が複数ある
  • 運営会社とされる「united agency company」は、ホームページも法人登録も確認できず、過去には日本の住所で別の副業サイトを運営していたとされる
  • オープンチャットの盛り上がりや「掲示板の書き込み」は、運営側と同じドメインのページで作られていた疑いがある

「相談に乗るだけでお金がもらえる」「受け取る前に手数料が要る」「支払いはギフトカード」。この3つがそろった時点で、山崎正義が300万円の被害を受けた頃から続く典型的な手口と同じ形です。おすすめ度は5%とし、参加は推奨しません。

評価サマリー(調査基準7項目)

調査項目確認できた内容評価
①運営会社・特商法の記載海外(ニューヨーク)の会社名と住所の記載はあるが、会社の実在が確認できない。過去の別サイトでは日本の住所を記載✕
②作業内容の事前説明「相談に乗る」とだけ説明。誰が客で、報酬がどこから出るのかの説明はない✕
③料金体系の透明性登録後に「1コイン=10円」のコインで、契約・延長などの費用が次々に出てくる✕
④収益保証・断定的表現「最大36億円の給与を得た人もいる」「最速でお金持ちになれる」✕
⑤高額な支払いの強制給与の受け取りを条件に、コイン(Appleギフトカード)の追加を求められる✕
⑥返金・クーリングオフ返金についての記載は確認できない✕
⑦口コミ・被害報告「給与が一度も振り込まれない」「少しずつ10万円近く払った」などの相談が複数✕

メールセラピーとはどんな副業か?

メールセラピーは、サイト上やLINEで「お客さんの悩み相談に乗る」ことで給与がもらえる、という触れ込みの副業です。一般的なチャットレディ・メールレディと違って相手が異性とは限らず、給与はお客さんが自由に決める、と説明されています。

チャットレディ・メールレディそのものの仕組みと危険性は、チャットレディ・メールレディの実態|危険性と報酬の仕組みで整理しています。メールセラピーは、その「メールでやり取りする仕事」という形を借りて、受け取りの手数料を払わせる流れになっている点が問題です。

運営会社の情報

項目メールセラピーの表示
販売業者united agency company
運営責任者外国人の個人名の記載あり(当サイトでは記載しません)
所在地米国ニューヨークの住所(郵便番号・番地の書き方が不完全)
電話番号+1から始まるニューヨークの番号
設立2003年12月と記載
会社のホームページ確認できない

20年以上前に設立したとしながら、会社のホームページが見当たりません。もとになった情報では、法人登録を調べても united agency company という会社は確認できなかったとされています。

過去には「リゾートライフ」という副業サイトも

同じ united agency company は、メールセラピーの前に「リゾートライフ」という副業サイトを運営していたとされます。そのときの会社情報は次のように変わっていました。

項目リゾートライフ(過去)メールセラピー(現在)
運営責任者日本人の個人名外国人の個人名
所在地東京都千代田区の住所米国ニューヨークの住所
電話番号ニューヨークの番号同じニューヨークの番号

住所が東京なのに電話番号はニューヨーク、という組み合わせは不自然です。責任者も住所も入れ替わっているのに、電話番号だけが同じ。表示されている会社情報のどこまでが本当なのか、外から確かめる手段がありません。お金を払ったあとに問題が起きても、どこの誰に返金を求めればいいのかが分からない、ということです。

登録から支払い要求までの流れ

メールセラピーにたどり着くまでには、LINEを何度も乗り換えさせられます。もとになった情報で確認された流れを表にまとめます。

段階起きること
1. 副業サイト「最速でお金持ちになれる」という副業サイト。具体的な仕事内容は書かれず、「稼げた」という声だけが並ぶ
2. 1つ目のLINE情報配信のLINEアカウントを追加すると、オープンチャットの「管理人」を名乗る女性の紹介ページへ
3. オープンチャット管理人がメールセラピーを説明。その間、参加者が「◯万円稼げた」と次々に書き込む
4. 求人ページ「求人案内」のLINEを追加 → 応募ページで名前をカタカナで入力
5. さらに2つのLINE「雇用契約者◯◯」という名前のLINEを2つ追加して、ようやく公式サイトへ
6. サイトでのやり取り86歳とされる女性からメールが届き、返信すると「10億円の給与が振り込まれた」と通知。登録祝い金5万円も表示される
7. 出金できない「全額振り込み依頼」を押すと「コンテンツが解放されていない」と表示
8. 支払いの要求「正規雇用契約にカスタマイズ」するために300コイン(3,000円)が必要。給与からは差し引けない

管理人の写真はフリー素材だったとされ、実在の人物かどうかも分かりません。LINEを何度も乗り換えさせるのは、似た副業の調査でも繰り返し見てきた形です。途中で抜けにくくする効果と、アカウントが止められても入口を作り直しやすいという運営側の都合が考えられます。

山崎の見解

10億円が「振り込まれた」と見えても、それは運営側のサイトの画面に数字が出ているだけです。本当に10億円があるなら、3,000円はそこから引けばいいはず。「受け取る前に払え」と言われた時点で、手を止めてください。

メールセラピーの料金:1コイン=10円の仕組み

メールセラピーでは、サイト内の手続きにすべて「コイン」を使う仕組みになっています。

項目内容
コインの単価1コイン=10円
正規雇用契約へのカスタマイズ300コイン=3,000円
その他の費用アイテム一覧に、契約以外にもコインのかかる項目が並んでいる
コインの追加方法Appleギフトカードを買い、金額とカードの番号(コード)をサイトに送る

銀行振込でもクレジットカードでもなく、ギフトカードの番号を送らせる。この払い方には、運営側にとって次のような都合があります。

  • 番号を送った瞬間に、相手がその残高を使えてしまう
  • 振込と違って、受け取った人の名前や口座が残らない
  • カード会社の支払い取り消しのような手続きが使えない

Appleギフトカードは本来、Appleの製品やサービスの支払いに使うものです。ほかの会社への手数料や給与の受け取り費用を「ギフトカードで払って」と言われたら、それだけで詐欺を疑う十分な理由になります。国民生活センターや警察も、ギフトカードの番号を送らせる手口について繰り返し注意を呼びかけています。

同じように「受け取る前にギフトカードで払う」流れは、サクラファンドの支援金や30PROの出金手続き、スマホで始める副業生活の検証でも確認しています。名目は支援金・利益の出金・給与と違っても、順番はまったく同じです。

勧誘手法と構造的な問題点

問題①:オープンチャットと「掲示板」の口コミが作られていた疑い

オープンチャットに登録して間もなく、参加者から「2ちゃんでスレッドが立っていた」というメッセージとURLが送られてくるとされます。開くと「副業で月に数千万円稼いでいる」というスレッドに、「メールセラピーで月2,400万円くらい稼いでいる」「私も参加したい」という書き込みが並んでいました。

しかしこのページは、見た目もURLも実際の匿名掲示板とは別物で、URLのドメインが副業サイトや求人申し込みページと同じだったとされています。つまり、運営側が自分で作った「掲示板風のページ」である可能性が高い、ということです。オープンチャットで稼げた報告が説明の合間に次々と流れてくるタイミングも不自然で、参加者の一部は運営側の「サクラ」ではないかと考えられます。

問題②:電話番号と銀行口座を先に登録させる

給与の受け取りには、SMS認証のための電話番号と、振込先の銀行口座の登録も求められます。まともな運営会社なら問題になりにくい情報ですが、運営者が分からない相手に渡すと、ほかの詐欺の連絡先リストに使われたり、口座を悪用されたりするおそれがあります。

実際に、「名前・口座番号・電話番号・年齢を教えてしまった」と不安を訴える相談も見られます。

問題③:払っても払っても次の名目が出てくる

相談事例を見ると、3,000円の契約費のあとに5,000円、さらに「毎日1,000コインかかる」「口座を差し押さえる」と、支払いの名目と金額がどんどん増えていきます。少しずつギフトカードでチャージし、10万円近く払ったあとで「メールを開かなかったので時間切れ」「アカウントの取り直しに5,000コイン(5万円)」と言われた、という相談もありました。

さらに、勝手に「班」に分けられ「あなたが解雇になると班の人たちも強制解雇になる」と迫られた、という話もあります。他人を巻き込む「連帯責任」で焦らせるのは、タスク副業のトラブルでも典型的に使われる圧力のかけ方です。

法的に問題はあるのか?

ここからは、確認できた事実を一般的な法律の考え方に当てはめた整理です。個別の違法性を判断するものではありません。

観点関係しそうな点
特定商取引法(業務提供誘引販売取引)「仕事を提供する」と言って、その仕事に必要だとしてお金を払わせる取引は、業務提供誘引販売取引にあたる可能性があります。この場合、事業者には契約書面を渡す義務があり、受け取った日から20日間はクーリングオフができるとされています
特定商取引法(表示義務)実在が確認できない会社名や、整合しない住所・電話番号は、事業者の氏名・住所・電話番号の正確な表示という点で問題になる可能性があります
消費者契約法(不実告知)「10億円の給与が振り込まれた」と事実と異なる説明を受けて払ったのであれば、契約の取り消しを主張できる可能性があります
詐欺罪(刑法)受け取れない給与を受け取れると信じさせて支払わせる行為は、詐欺にあたる可能性があります。判断するのは警察・司法です

ただし、法律上の権利があっても、相手が誰か分からなければ請求のしようがありません。ここがメールセラピーのような運営者不明の副業のいちばんやっかいなところです。だからこそ、払う前にやめることが最大の防御になります。

また、架空の人物とのメールのやり取りに料金を払わせる形は、国民生活センターが「サクラサイト商法」として注意を呼びかけてきたパターンとも重なります。

メールセラピーの口コミ・評判

オープンチャットや掲示板風のページの評判とは対照的に、質問サイトや相談サイトでは被害を訴える声が目立ちます(投稿者のIDは記載しません。内容は要約です)。

相談の内容ポイント
Appleギフトカードが必要と言われて買った。名前と口座番号も教えてしまい、警察に相談しようか迷っている支払い+個人情報の両方を渡している
「10億円あげる」と言われたが、3,000円、5,000円と払う金額が上がっていき、おかしいと気づいた名目と金額が段階的に増える
祝い金5万円と10億円がもらえると言われ個人情報を伝えた。ギフトカードを買えと言われて詐欺だと気づき、警察に相談した警察からはブロックして無視するよう助言されたとのこと
招待制のオープンチャットで「広告を出していないから他の詐欺とは違う」と盛り上がっていた。登録するとすぐ給与確定の通知が来た「限られた人だけ」という特別感で信用させる
一度も給料が振り込まれないまま連絡が来なくなったSNS上の投稿
10万円近くを少しずつ払い、さらに5万円、毎日の延長費用を求められている。家族に知られたくない連帯責任で脅され、追加の支払いを迫られる

弁護士が回答する法律相談サイトでは、「口座の差し押さえ」「毎日コインがかかる」といったメールについて、捕まるようなことはないはずなので無視でよい、という回答がつけられていました。

山崎の総評

副業歴8年・300万円の詐欺被害・130件以上の調査経験から判断すると、メールセラピーは次の理由でおすすめ度5%です。

  • 「10億円の給与」は運営側の画面に出ているだけで、受け取れたという報告は確認できない
  • 受け取りの条件として、Appleギフトカードの番号で費用を払わせる
  • 1回払っても、延長・アカウント再取得・連帯責任などの名目で支払いが続く
  • 運営会社の実在が確認できず、過去の会社情報とも食い違っている
  • 「稼げた」という声は、運営側と同じドメインのページやオープンチャットで作られていた疑いがある

もし「相談に乗る」仕事そのものに興味があるなら、運営会社がはっきりしていて、働く側がお金を払う場面が一度もないところを選んでください。

安全に稼ぎたい人へ:山崎が代わりに検討をすすめる選択肢

急がなくて大丈夫です。まずは「自分がお金を払う場面がない」副業から始めるのが安全です。

  • 大手のクラウドソーシング:運営会社が明確で、報酬は発注者から運営会社を経由して支払われます。登録料や「受け取り手数料」を前払いさせることはありません
  • 大手のアンケートモニター・ポイントサイト:単価は小さいですが、運営会社がはっきりしていて、働く側がお金を払う必要がありません

怪しい副業を見分けるチェックポイントは、副業詐欺の見分け方7つにまとめています。登録する前に一度目を通してみてください。

よくある質問(FAQ)

Q1. メールセラピーで本当に10億円を受け取れますか?

受け取れたという報告は確認できませんでした。サイト上の「振り込み」は運営側の画面の数字にすぎず、出金しようとすると費用を求められる流れになっています。

Q2. 3,000円だけなら払ってもいいですか?

おすすめしません。相談事例では、3,000円のあとに5,000円、さらに延長費用やアカウント再取得費用と、支払いが続いています。最初の少額は「次も払わせる」ための入口と考えてください。

Q3. すでにAppleギフトカードの番号を送ってしまいました

すぐに警察相談専用電話(#9110)か最寄りの警察署、消費者ホットライン(188)に相談してください。購入したときのレシートと、送ったカード番号・やり取りの画面は消さずに保存しておきましょう。返金の可能性や手順は、副業詐欺の返金は可能?取り戻せる条件と手順で支払い方法別に整理しています。

Q4. 名前・電話番号・口座番号を教えてしまいました。どうなりますか?

口座番号を知られただけで預金を引き出されることは通常ありませんが、別の詐欺の勧誘電話やSMSが届く可能性はあります。口座のある銀行に事情を伝えておくと安心です。知らない番号からの「返金できます」という連絡には応じないでください。

Q5. 「口座を差し押さえる」「解雇になると班の人にも迷惑がかかる」と言われています

民間の副業サイトが、裁判所の手続きもなくあなたの口座を差し押さえることはできません。班の連帯責任も、支払いを急がせるための脅し文句と考えてください。やり取りの記録を保存したうえで、ブロックして警察や188に相談しましょう。

Q6. 「お金を取り戻します」という業者から連絡が来ました

被害にあった人を狙って、着手金を取る返金業者が近づいてくる二次被害が知られています。相談は、公的な窓口か、自分で探した弁護士・司法書士にしてください。

相談先まとめ

相談先連絡先・内容
① 消費者ホットライン188(いやや)。最寄りの消費生活センターにつながります
② 警察相談専用電話#9110。ギフトカードを送ってしまった場合は早めに
③ 法テラス0570-078374。収入などの条件を満たせば無料の法律相談が使えます
④ 日本弁護士連合会各地の弁護士会の法律相談センターを案内しています

山崎から一言

「相談に乗るだけで大金がもらえる」話に、受け取る前の支払いがついてきたら、そこで終わりにしてください。オープンチャットでみんなが稼げていると言っていても、それが本物かどうかは外からは分かりません。

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